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八幡様に行ったら立ち寄ろう ~旗上弁財天社~

旗上(はたあげ)弁財天社は、鎌倉の観光の中心である鶴岡八幡宮に入ってすぐ右側、源氏池の中の島にある境内社です。小さな神社ですが、鎌倉・江の島七福神のひとつである弁財天ゆかりの地であり、鶴岡八幡宮に参拝の際にはぜひ立ち寄りたい神社です。

旗上弁財天社とは

旗上弁財天社:奉納された白旗

旗上弁財天社:奉納された白旗(人名にモザイクをかけています)

旗上弁財天社は鶴岡八幡宮境内に入り向かって右側、源氏池に浮かぶ中の島に鎮座する境内社です。古来から弁天社があり、1266年(文永3年)に中原光氏(みつうじ)が奉納した裸形の木造弁財天坐像が祭られていたとされます

この弁財天坐像は「裸弁財天」とも呼ばれ、裸形に腰布を一枚彫り出したものに実物の衣裳を着けた写実的な寄木造りの像で、国の重要文化財に指定され、現在は鎌倉国宝館に寄託されています。

【中原光氏(みつうじ)とは】鎌倉初期の幕府吏僚。政所の職員として公事に携わり、しばしば源頼朝の使節も務めた。朝日日本歴史人物事典より引用(一部改変)

旗上弁財天社へ

鶴岡八幡宮境内に入り右方向に進むと、中の島に旗上弁財天社が見えます。春ともなればサクラが咲き、夏は源氏池の白ハスが咲いているのも見ることが出来ます。

旗上弁財天社:満開のサクラと橋

旗上弁財天社:満開のサクラと橋(2021年3月撮影)

旗上弁財天社社:入り口の案内看板

旗上弁財天社社:入り口の案内看板

旗上弁財天社社:橋の上から見た源氏池

旗上弁財天社社:橋の上から見た源氏池

旗上弁財天社の社殿

かつての社殿は明治維新後の廃仏毀釈により廃絶していたものの、1956年(昭和31年)に「旗上」の名を冠して再建されました。

現在の社殿は、1980年(昭和55年)に、鶴岡八幡宮創建800年を記念して文政年間の古図を基に復元したものです。

旗上弁財天社:社殿遠景

旗上弁財天社:社殿遠景

旗上弁財天社:社殿

旗上弁財天社:社殿

社殿の裏側には、北条政子ゆかりの「政子石」(姫石)があります。夫婦円満や安産祈願をする人もいるとか。

旗上弁財天社:政子石への案内

旗上弁財天社:政子石への案内

旗上弁財天社:政子石

旗上弁財天社:政子石

旗上弁財天社の境内では白ハトが多く見られます。毛づくろいをしているところを観察していたら、何だか睨みつけられたような気がしました(笑)。

旗上弁財天社:毛づくろいする白ハト

旗上弁財天社:毛づくろいする白ハト

旗上弁財天社:毛づくろいする白ハト

旗上弁財天社:毛づくろいする白ハト(クリックで拡大)

旗上弁財天の対岸から旗上弁財天のある中の島を見ます。奉納された上り旗がはためく様子や、春にはサクラが美しく咲く様子を見ることが出来ます。

対岸から見る旗上弁財天社

対岸から見る旗上弁財天社

ご朱印

今回はご朱印はいただいていません。

鎌倉観光文化検定対策

鎌倉観光文化検定公式サイトに過去問の記載がある第11回(2017年度実施)以降の鎌倉観光文化検定2級および3級のいずれも旗上弁財天社について出題されていません。

旗上弁財天社のまとめ

  • 旗上弁財天社は、鶴岡八幡宮境内にある源氏池の中の島にある境内社
  • かつて裸形の木造弁財天坐像が祭られていたといわれ、鎌倉・江の島七福神になっている。
  • 季節ごとにサクラや白フジ、源氏池のハスなどが咲き、境内には白ハトや政子石などの見どころも

いかがでしたでしょうか。旗上弁財天社の概要についてひととおりまとめました。鶴岡八幡宮にお参りの際には旗上弁財天社にお出掛けされてはいかがでしょうか。

交通アクセス


JR鎌倉駅東口から徒歩およそ10分

連絡先 鶴岡八幡宮
TEL:0467-22-0315
公式サイト 鶴岡八幡宮公式サイト

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更新状況

  • 2022年1月2日:記事掲載

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