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かつては「寒川神社」~義経伝説 白旗神社~

白旗神社:義経と弁慶像
管理人 sho
かまふちには鎌倉時代の英雄、源義経にまつわる場所がいろいろあるよ。
白旗神社もそのひとつだね。でも稲荷神社ではなさそうだな。
こん吉
管理人 sho
ハハハ、そうだね。じゃあ、早速いってみよう!

更新状況

  • 2023年7月1日:巨大絵馬を2023年(令和5年)のものに変更し過去のものも残すことにしました。
  • 2022年2月2日:巨大絵馬を2022年(令和4年)のものに差し替え
  • 2022年1月10日:藤沢七福神に関する記述を追記
  • 2021年6月6日:記事掲載

白旗神社とは

白旗神社:鯉のぼり

白旗神社:鯉のぼり

白旗神社は、藤沢市に鎮座する源義経ゆかりの神社。相州一之宮寒川神社のご祭神と同じ寒川比古命と源義経をお祭りし、厄除け、方位除け、学業成就などにご利益があるとされる神社です。

成立年代は不明ですが、寒川神社の摂社として、当初は寒川神社と呼ばれていましたが、その後源義経をお祭りし、宝暦2年(1752)社殿を再建して社号を「白旗神社」に改めました。

付近には藤沢市民病院やショッピングモールなどもあり、買い物帰りの家族連れが立ち寄る姿も見られます。

白旗神社と義経伝説

白旗神社:義経藤

白旗神社:義経藤

源義経

源義経は、幼名を牛若丸といい、父の死後一時京都の鞍馬寺に預けられ、後に奥州平泉の藤原秀衡(ひでひら)の保護を受けました。

兄、源頼朝の平氏打倒の挙兵に応じ、一ノ谷、八島、壇ノ浦での合戦で平氏を倒し、平氏打倒の最大の功労者となりました。

頼朝・義経 兄弟の確執

源義経は、源平合戦で大活躍の上、ついには平氏を滅ぼします。しかし、その活躍とは裏腹に、後白河法皇の信認を得て頼朝の許可なく官位を受け、次第に頼朝と対立するようになりました。

その後義経は、奥州平泉に藤原氏を頼ったものの、藤原泰衡(やすひら)に攻められ、平泉の衣川館で自害しました。

伝義経首洗い井戸

白旗神社から南に数百メートル進み、信用金庫とマンションの間の道を入ると、小さな公園の片隅に、伝義経首洗い井戸があります

平泉から鎌倉に送られた義経の首は、首実検の後に片瀬の海に捨てられ、潮の流れに乗り流されてこの付近に流れ着いたとされます。

地域の人に拾い上げられた義経の首はこの井戸で洗い清められたといわれています。

伝義経首洗い井戸

伝義経首洗い井戸

この知らせを聞いた頼朝は、白旗が源氏の旗であったことから、白旗明神としてこの神社に祭ることを指示しました

その後この神社は白旗神社と呼ばれるようになり、現在に至っています。

管理人 sho
運動会が紅組と白組で競われるのは、源氏の旗が白、平氏の旗が赤だったことに由来するという説があるね。
おいらの体はきつね色だぞ。きつねだから当たり前か。
こん吉

白旗神社境内散策

白旗神社:義経像と鯉のぼり

白旗神社:義経像と鯉のぼり

白旗神社入り口から社殿へ

白旗神社交差点の目の前が、神社の入り口になります。入り口近くの黄色いのぼりには「自転車安全」という文字が書かれています。

白旗神社からほど近い藤沢市民病院と遊行寺の間には境川サイクリングコースの入り口があり、白旗神社から遊行寺や藤沢橋付近では、ロードバイクにまたがったサイクリストの姿も見かけます。

サイクリングコースを走る前に白旗神社で安全祈願をするのも良いかもしれませんね。

白旗神社:正面入り口

白旗神社:正面入り口

白旗神社:「自転車安全」ののぼり

白旗神社:「自転車安全」ののぼり

鳥居をくぐると左手に手水舎、右側に小さな日本庭園があります。日本庭園の隣りには巨大な義経と弁慶の像が立ち、境内を行く人たちの目を引きます(この記事の一番上の写真)。

白旗神社:手水舎

白旗神社:手水舎

白旗神社:日本庭園

白旗神社:日本庭園

さらに足を進めて階段を登ります。

階段の途中左手には「齋源義経公鎮霊碑」と彫られた石碑が立っています。

平成11年、義経没後810年の節目の年に、白旗神社の御首と宮城県の御骸を合わせてお祭りし、義経公の兜を表したこの鎮霊碑を建立しました。

義経の首実検があった6月13日には、この日を由緒ある日と定め源義経公鎮霊祭が開催されます。

白旗神社:階段と狛犬

白旗神社:階段と狛犬

白旗神社:義経公鎮霊碑

白旗神社:義経公鎮霊碑

白旗神社:社殿

白旗神社:社殿

階段を登ると社殿となります。現在の社殿は天保6年(1835)12月に完成し、本殿、弊殿、拝殿を連ねた典型的な流権現造り(ながれごんげんづくり)の建物です。

社殿に向かって右側には弁慶の力石があります。昔、神社近くの茶屋でひと休みした力自慢たちが、この石を持ち上げて力比べをしたそうです。

白旗神社:社殿正面

白旗神社:社殿正面

白旗神社:弁慶の力石

白旗神社:弁慶の力石

社殿でお参りを済ませたら、階段を降りて社務所に行きます。

白旗神社:社殿前からの眺め

白旗神社:社殿前からの眺め

白旗神社:社務所前のつくばい

白旗神社:社務所前のつくばい

社務所には、自転車のスポークに取り付ける反射板のお守りもありますので、自転車好きの方は買うのもよいかもしれません。社務所前の藤棚では4月の末から5月の上旬に、義経藤が白い花を咲かせます

社務所前には広大な広場があり、普段は駐車場として利用され、季節ごとの催し物もこの広場で行われます。5月には鯉のぼりがこの広場を横断するように揚げられ、子どもたちの健やかな成長を祈りながら元気に泳ぎます。

広場の端の方には、弁慶藤があります。社務所前の義経藤は白、そしてこちらの弁慶藤は藤色の花を咲かせますが、開花時期は弁慶藤よりも少し遅くなるようです。

2023年(令和5年)の巨大絵馬

2023年(令和5年)の巨大絵馬

白旗神社:弁慶藤と松尾芭蕉の碑

白旗神社:弁慶藤と松尾芭蕉の碑

過去の巨大絵馬

2023年(令和5年)の巨大絵馬

2023年(令和5年)の巨大絵馬

藤沢七福神 毘沙門天

1月7日から31日まで、藤沢市内の各寺社で、藤沢七福神巡りが行われます。白旗神社には、源義経が幼いころ過ごした京都・鞍馬寺の毘沙門天を勧請してお祭りしています

毘沙門天を祭った堂宇の隣りにテントにが張られ、スタンプ台が設置されています。

白旗神社:毘沙門天を祭る堂宇(2022年1月撮影)

白旗神社:毘沙門天を祭る堂宇(2022年1月撮影)

藤沢七福神については下記リンクをご覧ください。

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今年もいいことあるかも? ~藤沢七福神めぐり~

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年中行事

主な年中行事を以下の表にまとめました。

※主なもののみを取り上げました。詳しくは白旗神社公式サイトを参照してください。

新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から中止や延期の可能性もあります。

1月1日 元旦祭・歳旦祭・初詣
1月7日~31日 藤沢七福神めぐり
5月5日 牛若まつり
6月13日 源義経公鎮魂際
6月30日 夏越大祓式・茅の輪神事
7月15日~21日 例祭・白旗まつり(日程は変更の場合があります)
10月28日午後2時 秋祭り・湯立神楽(藤沢市重要無形民俗文化財)
12月30日 師走大祓式・茅の輪神事

歳旦祭の意味:元旦に、宮中および諸神社で、皇室ならびに国民の繁栄と農作物の豊作を皇祖・天神地祇に祈願する祭祀(さいし) Weblio辞書から引用

2021年10月1日から3日に、ピンクリボン運動のライトアップが白旗神社で実施されました。よろしければ以下のリンクからごらんください。

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ピンクリボン運動のライトアップ ~藤沢 白旗神社~

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ご朱印

ご朱印には「奉拝 相州白旗神社」と書かれています。そして、この記事の冒頭の写真にも写っている義経と弁慶の姿が、シルエットになって押印されています。

白旗神社:ご朱印

白旗神社:ご朱印

白旗神社のまとめ

  • 白旗神社はかつては寒川神社と称し、のちに白旗神社となった。
  • 寒川比古命と義経公をお祭りする由緒ある神社
  • 季節に応じていろいろな行事が開催される
  • 5月上旬に満開を迎える義経藤と弁慶藤は必見

白旗神社、いかがでしたでしょうか。ショッピングモールでのお買い物のあとに白旗神社にご家族お揃いでお参りするのもいいかもしれませんね。

白旗神社の交通アクセス

白旗神社公式サイトから引用

電車 小田急江ノ島線 藤沢本町駅 徒歩7分
白旗交差点から国道467号線(八王子街道)を北へ300メートル
※藤沢市民病院方面からの右折進入はできません。
公式サイト 白旗神社公式サイト

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